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you side
行くあてもなくただただ走った。
花火が終わり駅に向かう人々が前から押し寄せるがその中を一人、流れに逆らって進んでいく。
＜危ねぇな＞
＜どこ見て歩いてんだよ＞
＜この子可愛いじゃん＞
＜お姉さんこの後どっかいく？＞
誰から何を言われようが私の耳には入らない。
視界も涙でぼやけどこを歩いてるかなんて分からない。
ずっと片思いしていた相手に振られたショックと
お互い隠しごとなんて無いと思っていた幼馴染に裏切られたショックで
全てがどうでもよかった。
＜ねぇ聞いてる？＞
＜このまま連れていけば笑＞
『離してください』
＜人も多いし危ないよ〜＞
『やめてください』
＜いいからこいよ＞
『離して！！！ キャッ』
勢いよく腕を振り払った衝撃でバランスを崩す。勢いが良すぎて手が着けない。
このまま転ぶと頭を打って大出血といったところだろうか。
こんな状況なのにすごく冷静だった。
あっ本当に駄目かも
衝撃を覚悟しぎゅっと目を瞑る。
_______「A！」
感じたのは痛みではなく
誰かに優しく包み込まれる感覚だった。
(ねぇ###！%%%！まってよ！ きゃっ)
( A?! )
(だいじょうぶ？)
(ありがと ###はAのヒーローだね！ )
(ぼくがずっとまもってあげる)
なに、いまの、
『·····大毅？』
「お嬢様お怪我はありませんか？！」
『かみやまっ､､､』
大毅が走って追いかけてきてくれたのかもしれないと僅かな期待はすぐに打ち消されたが
息を切らして心配そうに見つめる彼の姿を見て安心したのか体を預けるように意識を手放した。
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
