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you side
最後の花火が打ち上がり会場から大きな拍手が湧き上がった。
深く息を吸い鞄の中に手をかける。
『大毅。』
重「ん？」
『伝えたいことがあっ』
「大毅さん？」
振り向くと絵から飛び出したように美しくてとても綺麗な少し年上の女性が立っていた。
重「っ·····！」
『大毅の知り合い？』
そう聞いても一向に返事は返って来なくて、下を向いているから表情も分からない。
見かねた女性が私に向かってお辞儀をする。
「初めまして。もしかして濱田財閥のお嬢様でおられるAさんですか？大毅さんからいつも話は聞いています」
『·····いつも？』
「申し遅れました。私、大毅さんの婚約者の麗華(れいか)です」
『こん、やくしゃ』
「あれ？何も聞いていないですか？
大毅さんが18歳になったら私たち籍を入れるんです。」
頭が追いつかなかった。
私たちの立場柄、政略結婚は珍しくないこと。
でもそのことを隠されていたのがショックだった。
婚約者がいるのに別の異性と2人きりで過ごしていることを
大毅のお父様やお母様に知られたら何を言われるか分からないし彼自身のリスクがとても大きい。
なんで、婚約者がいるのに夏祭りなんか誘ったの？
なんで、4人じゃなく2人で行こうって言ったの？
なんで、手なんか繋いだの？
なんで、私の浴衣姿を見て照れたりしたの？
なんで、なんでって考えても答えは見つからず
彼はただ唇をかみしめ俯くだけだった。
『そ、うだったんですね。何も知らず申し訳ございません』
やっと出た声はとても震えていた。
『·····失礼します』
その場に居られる訳もなく私はその場から逃げ出した。
ｶﾗﾝ
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のん(プロフ) - snow whiteさん» わぁー😭ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🥹更新頑張ります (3月5日 12時) (
レス) id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - すごく素敵な引き込まれるお話ですね！！更新楽しみにしております！！🫶🥹 (3月1日 10時) (レス) @page41 id: 23fa265d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2023年7月12日 15時
