先生…好きになってもいいですか？ (ページ13)

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☆ ページ13

～一ヶ月後～

ー卒業式終了後の屋上ー

ｶﾞﾁｬ

薮「…おぉ、高杉！」

A『薮先生～！』ｷﾞｭｯ

薮「おっ、」ｷﾞｭｯ
「高杉…卒業おめでとう。」

A『はい！』

薮「と、一ヶ月…待たせたな…」

A『…はい、』

薮「じゃあ、改めて…」

抱きついていた私を少し離してじっと見つめてくる薮先生…

薮「…高杉…」
「俺と付き合ってくれねぇかな？」

A『はい！』
『喜んでっ！』

薮「良かったわ笑」
「気がそれてなくて！笑」

A『いや、それてたらここに来てない笑』

薮「それもそうか、！」

A『薮先生も、私の事…』
『嫌いになってないですか？』

薮「うん、どっちかと言うと…」
「前より好きになって困ってますね〜笑」

A『良かった笑』

薮「じゃあ、卒業した高杉に先生からプレゼントだっ！」

そう言ってスッと出した薮先生の手元を見ると…
…？
プリント？

A『なに？これ、』

薮「ん？」
「なにって、俺の作った最後の予習・復習プリント？笑」

A『なっ！いらないです！！！』

薮「何でだよー！笑」
「お前にしか作ってねぇんだぞ？笑」

A『はぁ、いただきます…』

薮「で、個人的なプレゼントは…」

A『…ん、何ですか？』

薮「今日から、俺はお前をAって呼ぶからお前は俺を薮先生じゃなくて宏太って呼べる権利だな。」

A『えっ、宏太？！』

薮「彼女だろ？フツーの事だろ。」

A『えっ、』

薮「ほら、読んでみろよ！A！」

A｢こっ、こ、こっ、」

薮「にわとり？笑」

A『こっ、宏太…くん、』

薮「くん？笑」
「まぁ良しとするか！」

A『スッゴい違和感…』

薮「三年間先生って、呼んでたんだし仕方ないだろ…笑」

A『ですよね、』

薮「あと、敬語禁止。」

A『えぇ、いきなりやること多いよ…』

薮「へへ」
「慣れる慣れる！笑」

そんなこんなで、私の長くて短い叶わぬ恋はまさかのハッピーエンドで終われました…けど、、

癖は抜けないもので…