スキ の二文字が言えなくて《 yt × ym 》

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cn side 。








僕、もう限界だから。全部涼介のせい。



どうなっても知らない。









... 涼介は奇跡的な鈍感だから、ずっとアプローチしてきた僕の気持ちも知らないで４ヶ月前に付き合ったというゆーとについての恋愛相談を大体１週間に１回はしてくる。


ねえ、僕がどれだけ辛かったか知ってる？
どれだけ涼介の事を想ってきたか、分かってる？







「 ねえ涼介 、僕の家シャワー止まっちゃって。今日は泊めてよ、お願い 」







適当な嘘をついて涼介を騙す。







「 ん、そうなの ？ いいよ 」








あっけなくそう答えた涼介の目は泳いでた。


ごめんね、ゆうと。








「 シャワー浴びてきな。俺もう浴びちゃったからさ、出たらゆっくり飲もっか 」







優しく微笑む涼介の顔はとても綺麗で、いつ見ても見とれちゃう。








シャワーを浴びている時、ふとシャンプーが目に入る。

涼介がいつも使ってるシャンプーかあ、いつもいい匂いするもんな。
涼介と一緒の匂いになれるなんて、ちょっぴりイケナイことしてる気分、なんて。








「 涼介 〜〜っ、部屋着忘れたから貸して！ 」






勿論確信犯。






しばらくして

「 置いとくね〜 」

なんて声が聞こえる。






涼介が用意してくれたのは、上下グレーのスウェット。


着てみると、ちょっとだけ大きくて 涼介の匂いがして。


少し、ほんの少しだけ、涙が出そうになった。








「 涼介 お待たせ。服ありがと 」







あくまで何も無かったかのように言う。


嘘をつくのは、僕の得意分野だから。









「 ね、飲も飲も。お酒いっぱい持ってきちゃった。」







僕がバッグから取り出したのは、缶ビールやウイスキーなど。







「 え、多っ笑 いいよ、飲もっか 」








優しい涼介は驚きながらも受け入れてくれた。






僕の思惑通りになって良かった、なんて考えなんて知らずに。

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