スキ の二文字が言えなくて《 yt × ym 》

１４。 ページ14

「 あっ、電話 」








俺の機嫌は悪い。

ゆーとが地方の映画撮影に行って二日目。
未だに連絡はゼロ。





二日目の夜９時頃、電話が掛かってきてスマホに表示された相手を見る。








『 知念 侑李 』








いつもは俺から電話を掛けるため知念から電話をすることなんて珍しいのに。








「 え、知念 ？ もしもし 」








「 あ、りょーすけ。家行っていい？行くね ばいばいっ 」








「 は、待てよ ！ 」









そこで電話が途切れた。

勿論ゆーとが１週間も居ないなんて初めてで寂しかったから良いんだけど、さ。





リビングにはスナック菓子と缶のお酒。

食べっぱなし飲みっぱなしでとても人様に見せられる状況じゃない。








「 はあぁ 〜 … 」








やっぱり知念様にはかなわない。









─────ピンポーン♪







１５分後 、家のチャイムが鳴る。









ドアを開ければそこには大きめの白いセーターに黒いパンツの知念の姿。おまけに大きなバッグなんて抱えてる。


... 何こいつ。俺のタイプの格好じゃん。可愛い。









「 知念。どしたの こんな時間に 」









「 ... 泊まりに来た。ね、いいでしょ .. ？ 」









いつもとは違う弱気な知念。

なんかあったのかなって思って、返事はせずに玄関に上がらせる。









「 どした ？ 知念 。」









なるべく優しく知念に問いかける。









「 どうもしてない 。.. あ、ゆーと居ないから涼介寂しいだろうなって 」







「 まあ 、それは寂しかったかも 笑 ありがとな 」








この時の俺は本当は知念が何を考えているのかなんて全く分からなかった。







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少しymcn要素入ります。
ここからの急展開、楽しみにしててください笑

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