〇 ページ16
・
-Jeonghan side-
マネージャーに案内されて病室に入れば、驚いた顔をしたAがいた。
『・・・オッパ?』
JH「やーなんで起きてるんだよ。寝ないとダメだろ?」
てっきり寝ていると思ったからこっちまで驚いたよ。
慌てて来て息が上がっていることを悟られないように何でもないように振舞う。
『なんでここに?』
JH「大事な妹が体調崩したって聞いたらそりゃあ飛んでくるでしょ。」
『仕事は?』
JH「こんな時まで人の心配しなくていいから。今日のは全部終わったよ。」
自分の方がよっぽど大変なくせに人のことばかり考えてる辺り、昔と全く変わってない。
久しぶりに近くで見たAは、その綺麗な顔には似つかわないくっきりとしたクマができていた。
俺に似て顔から痩せていってしまう体質だから顔が痩せてしまうのは多少仕方ないかと思ってしまう
けれど、こうして見ると全体的に痩せている。
避けられていたのはそういうことに気づかれないためなのかな。
JH「デビューしてから、どう?だいぶ慣れてきた?」
『慣れたのかなあ・・・。順調ではあると思う。メンバーとは仲良くやってるし、1位も獲れたし。』
JH「そっか。眠れてないのは、何か心当たりあるの?」
『うーん・・・なんか嫌なことばっかり考えちゃって、
寝ようとする時もずっと緊張してるっていうか、』
少しでも安心できるように、昔のように頭を撫でながら話を聞く。
最近はこんなことはほとんどなくなったけれど、
こうしていると昔に戻ったみたいで懐かしく感じる。
Aから話を聞いていると俺まで心が苦しくなるようだった。
俺だって活動しながら色んなものに心をかき乱されてきたけれど、
防弾少年団の妹グループとして、リーダーとしてデビューしたAの苦しみはそれ以上だろう。
何よりも苦しくなったのは、それを涙を流さずに淡々と話すAの姿だった。
そもそも最近は涙を流すところを全く見ていないけれど、そんないつもとは違い、
今のAの目はまるで"泣けない"と言っているようだった。
JH「そっか。大変だったね。しんどかったでしょ。」
『でも、辛いのは私だけじゃないから。オッパ達だってずっとこの世界で頑張ってるし、
私よりも幼い年齢で異国の地で頑張ってる妹たちの方が私よりもずっと辛いはずだから。』
・
1409人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yn(プロフ) - こんぺいとうさん» 返信遅くなりました💦コメントありがとうございます!ゆっくりの更新にはなってしまいますが、これからも楽しんでいただけるように頑張ります^^ (2022年12月11日 10時) (レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - お話がとても好みです;;これからも応援してます! (2022年12月3日 21時) (レス) id: 139e2e06ca (このIDを非表示/違反報告)
yn(プロフ) - ボボ丸さん» 大変失礼いたしました💦修正しました。ご連絡ありがとうございます。 (2022年11月16日 13時) (レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
ボボ丸 - オリフラたってますよ(・o・)/ (2022年11月15日 22時) (レス) id: 8e4bcc8082 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yn | 作成日時:2022年11月15日 19時