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YE「オンニじゃなくてハユンだったらよかったのにっ･･･！」
目に涙を溜めながらそう言ったイェウンは廊下の向こうへ走り出した。
まさかの言葉に一瞬時が止まったようだった。
SY「イェウン！どこ行くの！」
ソユン先生の声でハッと現実に戻された。
DH「コラ！イェウン！」
『私が行きます。』
そう言って先生たちの返事も聞かずにイェウンの走っていった方を追いかける。
広い建物の中を駆け回りイェウンを探す。
階段を上り、廊下を左に曲がって少し行ったところにある小会議室の中から
かすかに泣き声が聞こえた。
『イェウナ？中にいるの？』
聞いても返事は返ってこなかった。
その代わりに中から聞こえていた泣き声が聞こえなくなった。
中にいるのはイェウンで間違いないだろう。
『入るよ。』
そう言って、少し慎重に扉を開けると、
YE「っごめんなさい･･･！本当にごめんなさいっ･･･！
こんなこと言うつもりじゃなかったんですっ･･･！」
すごい勢いでこちらに頭を下げるイェウンがいた。
YE「私ついハユンとオンニを重ねちゃってっ･･･。違うってわかってるんです！
代わりなんかじゃないし、忘れないといけないってわかってるんです！
でもできなくてっ･･･！オンニは何も悪くないんですっ･･･！」
『イェウン。』
YE「ダメなのは自分なのにオンニが悪いみたいにしちゃってっ･･･！」
『イェウン落ち着いて。一回深呼吸しよう。』
かなり興奮しているから一度落ち着くように促す。
『イェウン、私は怒ってないよ。』
YE「でも･･･！私オンニに酷いこと言って･･･！」
『私は傷ついてないから、大丈夫。』
YE「でも･･･」
『ゆっくり、ゆっくりでいいから、心に溜めてたこと話してくれるかな。』
YE「ハユンがいなくなって、一番信頼してた人がいなくなって、ずっと頭の整理がついてなくて。
ハユンは自分の意思でやめたんじゃないんじゃないかとか考えちゃって。」
YE「まだ気持ちが整理できてない時にオンニ達とのデビューが決まって、そしたらオンニとハユンが
被って見えて。オンニがハユンの代わりに入れられたように思っちゃって。
違うって言い聞かせても胸のもやもやが消えなくて。周りに迷惑かけちゃいけないと思ったら
オンニとうまく話せなくて、避けるようなことしちゃって。」
やっと話してくれた胸の内。
距離を取られてたのはそういうことだったんだ。
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yn(プロフ) - TASTYさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです^^更新が滞ることもありますが、これからも楽しみにしていただければ幸いです。 (2022年11月11日 22時) (
レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
TASTY - むちゃくちゃ楽しみです！続きも頑張ってください!! (2022年11月10日 11時) (レス) @page47 id: b6bb0cb3e6 (このIDを非表示/違反報告)
yn(プロフ) - 揚羽さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて光栄です！これからもご期待に応えられるように精進いたします。 (2022年10月8日 23時) (レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - めちゃめちゃ好みの作品です。これからも頑張ってください！ (2022年10月8日 22時) (レス) @page21 id: f89d446e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yn | 作成日時：2022年9月25日 1時
