〇 ページ26
･
SY「イェウン急にどうしたの。ソロの時は良かったのに。」
撮影を終えて控室に戻る途中、ソユン先生とドンヒョク先生に呼び止められた。
YE「すみません、集中しないとってわかってるんですけど･･･。」
SY「途中で体調が悪くなったとかではないのね？」
YE「はい･･･。」
DH「大事な撮影なんだぞ。どれだけ撮影が長くたって、不満があったって
最後まで集中を切らしちゃダメだろ。」
『ドンヒョク先生、慣れない撮影でしたしこうなるのも仕方ないですよ。まだこれからですし。』
少し遅れてスタジオから出てきたAオンニがフォローしてくれる。
でも正直今の私にはオンニのフォローは逆効果だ。
私はこんなにも苦しくて悔しいのに、私がこうなってるのはオンニがいるからなのに。
いつもと変わらず余裕のあるように見えるオンニに無性に腹が立った。
DH「A、これはイェウンにとってもA達にとっても大事なことなんだぞ。
慣れていないとか関係ないんだ。どんな理由があろうと妥協しちゃいけない。」
私だってそんなことは分かっている。
分かっていてもできなかったんだ。
『･･･でも、こういうのは経験が大事ですし』
SY「3か月くらい前に練習した時は凄く良かったのよ。」
DH「どうして練習よりできなくなっちゃうんだ。」
『そりゃ本番と練習は違いますから、』
3か月前。まだハユンがいた時の練習だ。
あの時は隣にハユンがいたから。
私たちの真ん中にいたのは、Aオンニじゃなくてハユンだったから。
DH「A、俺たちは今Aじゃなくてイェウンに言ってるんだ。」
ハユンがまだここにいれば。
オンニじゃなくてハユンだったら。
『このグループのリーダーは私です。責めるなら私にしてください。』
先生の言葉と未だに私のことを庇ってくれようとするオンニの姿に
私の心の中の何かがプツンと切れた。
YE「なんでハユンじゃないんですか！どうしてハユンが辞めなきゃいけなかったんですかっ･･･！
･･･ハユンの代わりなんていないっ･･･！」
突然怒り出した私にオンニも先生たちも驚いた顔をしている。
ダメだ。言っちゃダメだって、心の中に留めておかなきゃって分かっているのに。
どうにか塞き止めていた感情が溢れ出して止まらなくなった。
YE「ハユンがいればっ･･･！オンニじゃなくてハユンだったらよかったのにっ･･･！」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yn(プロフ) - TASTYさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです^^更新が滞ることもありますが、これからも楽しみにしていただければ幸いです。 (2022年11月11日 22時) (
レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
TASTY - むちゃくちゃ楽しみです！続きも頑張ってください!! (2022年11月10日 11時) (レス) @page47 id: b6bb0cb3e6 (このIDを非表示/違反報告)
yn(プロフ) - 揚羽さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて光栄です！これからもご期待に応えられるように精進いたします。 (2022年10月8日 23時) (レス) id: 086f92799f (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - めちゃめちゃ好みの作品です。これからも頑張ってください！ (2022年10月8日 22時) (レス) @page21 id: f89d446e74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yn | 作成日時：2022年9月25日 1時
