真面目。 ページ45
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JS「単なる風邪ですが、疲れが溜まって酷くなっているみたいですね」
WZ「そうなんですね…」
JS「本当はこういうの良くないんだけど…特別に、」
先生が差し出してきたのはきちんと1つの袋に入れられた錠剤たち。
WZ「あぁ、ありがとうございます」
JN「ありがとうございます!!」
隣で何倍もの声で叫ぶジュン。
よほどスニョンが心配だったみたい。
JS「ところでこのネズミのコスチュームはなんですか?こういう趣味?」
ギクッ
痛いところをつかれた。
そうえば3人の耳隠すの忘れてた。
HS「ねずみじゃない…とらだもん、」
スニョン、言い返すのそこじゃない。
JN「あ〜これ格好良いでしょ?」
JS「ふーん。じゃあ、そういう趣味ってことで、」
ジュンの発言によってますます悪い方向に言ってしまったがまぁそれは置いておこう。
それにしてもこの先生、口角が上がっていても目が笑っていない。
JS「じゃあ僕はこれで失礼」
WZ「本当にありがとうございましたっ」
最後まで怪しい笑顔だったが俺は一例して先生の後ろ姿を見送った。
DN「僕も帰ろうかな」
WN「あ…あの、」
DN「ん?」
WN「応援…してます、」
遠慮がちなウォヌの声が隣で響いた。
それを聞いて少し困惑するチャン。
WN「あの、何か頑張ってるんですよね?」
DN「あぁ、ダンスですか?」
WN「ダンス…かぁ、すごいなぁ」
目を輝かせるウォヌはなんだか珍しかった。
この前言えなかったことを伝えられて嬉しそうだ。
WZ「チャン、何かお礼がしたいんだけど…」
DN「いやいや!お礼なんて!」
WZ「でも、…」
DN「じゃあ、再来週のダンスショー見に来てくれませんか?」
WZ「おぉ、わかった。行くよ」
DN「やった!先輩が来てくれたら頑張れます!」
チャンは人との付き合いが上手い。
今日もキラッとした笑顔と共に立ち去ったチャン。
この日の3日後に郵送で招待状が送られてきたのには流石に「真面目だなぁ」と笑ってしまった。
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作者名:しょーやま。 | 作成日時:2021年9月17日 23時