嘘つき。 ページ44
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SC「ジフン、お前もう帰れ」
WZ「え…？」
何だかんだお昼ご飯を食べる時間もなくて仕方なく仕事に戻ると、先輩が突然俺の所へやってきた。
何かやらかしてしまったのかとも考えたけれど、表情からして怒らせたわけでは無さそうだ。
SC「さっきお前が必死に誰かと電話してるのを見た。緊急なんだろ？社長には俺がなんとか言っておくから」
WZ「え、先輩…最高ですね」
SC「え？あぁ、いや…急に褒められると…あはは、」
WZ「じゃ！！」
SC「あ…お、おう…」
謎に顔を赤らめて照れている先輩は無視して俺は急いで車へ向かった。
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WZ「スニョン！大丈夫か？」
JN「え…！？帰ってきたの！？」
WZ「先輩が帰っていいって言ってくれて、」
WN「スニョンは今あっちの部屋で眠ってるよ」
ウォヌに誘導されて寝室へ向かった。
そこには冷や汗をかいて苦しそうにうずくまっているスニョンの姿が。
朝はうるさいくらい元気だったのに…。
まさか、それも体調不良を隠すための嘘だった？
WZ「ばか…早く言えっつーの、」
HS「うぅ…ごめんなさ、…」
俺の存在に気づいたスニョンは申し訳なさそうに眉を下げた。
その姿を見てウォヌは
WN「さっき散々叱っておいたから、優しくしてあげて」
と、優しい嘘をついた。
どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。
……まぁ、そういうのも嫌いじゃないけどな。
WZ「もうすぐお医者さん来てくれるからな」
額の汗をタオルで拭きながら優しく言うと、スニョンは安心したように再び目を瞑った。
それを見てジュンもようやく強ばった肩を下げてホッとしたみたいだ。
ピーンポーン…
と鳴り響いたインターフォン。
あぁ、やっと来てくれたみたいだ。
WZ「ごめんな、こんな急に…」
DN「いえ！仕事休めて良かったですね！さぁ、早く見てもらいましょ！」
JS「ホン ジスです。よろしく、」
WZ「あぁ、わざわざすみません…よろしくお願いします」
チャンの後ろに立っていたのは随分と顔立ちの良いイケメンだった。
チャンと同じく爽やかすぎるほどの笑顔だけれど、何となく裏がありそうな怪しい笑顔に少し怖い気もする。
チャンの話では小児科で働いているらしい。
WZ「じゃあ…どうぞこちらへ、」
JS「失礼します、」
ジス先生をスニョンのいる所へ連れていくと、スニョンは足音で気がついたのかゆっくりと体を起こした。
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2021年9月17日 23時
