努力家。 ページ32
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DN「でも、いつか絶対に成功させてみせます!!」
WZ「ん、応援してる。今日はありがとな」
DN「いえ!なんかあったら呼んでください!すぐ行きます!あ…僕が忙しくなっちゃう前に!笑」
スニョンを背負って貰った上に長話までしてしまったのに、最後まで嫌な顔ひとつせずに爽やかに手を振るチャン。
昔から努力家で、人には優しいのに自分にはとことん厳しかった。
そんなチャンには……絶対に報われて欲しいな。
って………あれ、俺いつからこんなに人の幸せを願うようになったんだろう。
WN「あー……行っちゃった、」
WZ「ウォヌ、どうした?」
WN「俺も……応援してるって言いたかったんだけど……」
恥ずかしそうにモジモジするウォヌ…珍しいな。
遠くで小さくなったチャンをいつまでも見つめているウォヌ。
動物園で会った子猫との別れの時みたいに
恋しいようなそんな瞳をしている。
どうやらチャンはウォヌのお気に入りのようだ。
WZ「今度会えた時、絶対に言おうな」
WN「うん!」
「今度」なんて保証のない口約束したけれど、
言葉にして言っていれば言霊になるような気がした。
そんな自分に何だか、この前まで死のうとしてた事実がバカバカしく思えてきた。
今日の夕日のように
俺が思っているよりも、未来はずっと明るいのかもしれない。
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WZ「随分暗くなっちまったな……」
車を走らせて1時間。
辺りはすっかり暗くなってしまった。
俺らがやってきたのは広々とした運動公園。
公園と言っても、ほぼ野原のような場所で
こんな時間というのもあって誰もいないし、大きな声を出しても問題なさそうだ。
JN「わーい!虫さんいるかなー?」
ジュンの元気な声にスニョンとウォヌもすっかり目を覚ました。
事前に車に積んでおいた網とカゴを勢いよく持って草原に向かって走っていくジュン。
「待てー!」と騒ぎながら暴走するスニョンと
「2人とも待って〜」と呑気に緩く走るウォヌ。
WZ「またどっか行ったし……」
このセリフも、何度目のことか。
言わなくともわかると思うが、もうすっかり姿のない3人。
俺は……のんびり河原のそばで散歩でもするか。
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作者名:しょーやま。 | 作成日時:2021年9月17日 23時