この世。 ページ4
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聞きなれない声がして、咄嗟に目を開けた。
目の前には、知らない男が3人。
あぁ、そうか。
俺死んだのか。
思ったより天国って近いんだな。
WZ「だれ…?」
よく見ると3人とも動物の耳が付いた変なカチューシャを付けている。
最近のカチューシャはやけにリアルだな、本当に生えているみたいだ。
しかしなんだ?もうハロウィンは終わったぞ?
それとも、今まで俺が生きてきた世界と天国は時空が違うとか?
?「大丈夫!?怪我はない!?」
随分と顔の整ったネコ耳男が俺を心配そうに見つめている。
怪我はない?って、俺もう死んだんだから怪我も何も………。
WZ「俺もう死んでるし…」
?「何言ってるの?もう、本当に間に合って良かったね〜」
ネコ耳男が笑ってそう言うと、隣にいたネズミ?の耳を付けた男が「そうだね!」と嬉しそうに頷いた。
………ん?ちょっと待て。
WZ「間に合って良かった……?」
?「だって君、今ベランダから飛び降りようとしてたでしょ!」
WZ「うん、それで俺は死んで……ここは天国かなんかだろ?」
俺の言葉にキョトン、とするネコ耳男。
………嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
?「あっはっは!!何言ってんのジフン!ジュンが助けてくれたんじゃないか〜!」
ネズミ?男が盛大に大笑いしてる。
なぜ俺の名を知っているのか、「ジュン」というのは誰なのかは定かじゃないが、
ネズミのわりには、随分と楽しそうなやつだなぁ…。
…………って、え、
………マジかよ?
嫌な予感は的中してしまった。
WZ「うわぁぁあぁ!!!警察、警察!!!」
まだ俺はこの世にいる。
………つまり、コイツら、ただの変態不法侵入者だ。
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作者名:しょーやま。 | 作成日時:2021年9月17日 23時