十分に。 ページ15
.
SG「先輩〜!やっと見つけたー…探したんですよ?」
WZ「おぉ、どうした?」
SG「先輩にとっても良い案件を持ってきました!」
大きな声で朝から元気いっぱいのこいつは、同じく後輩のスングァンだ。
「良い案件」と言いながらニヤニヤしている。
こいつのことだ、きっと違う何かなんだろう。
SG「ほら!これ!」
WZ「……合コン?」
SG「そうです!20代前半の若い子たちが多いらしいですよ?僕、次こそ絶対彼女作ろうと思って!」
ほら、やっぱり。
まったく、ここは会社だぞ?
社長も近くにいるのに大きな声で、俺を合コンの数合わせにしようとしているのか楽しそうに誘ってくるスングァン。
WZ「俺は遠慮しておくよ。まだ、新しい恋愛は考えてないかな」
SG「…そうですか、残念。でも先輩、何かいいことありました?」
WZ「え?」
SG「元気出たみたいで良かったです」
さっきのソクミンと同じ言葉をかけて笑うスングァン。
俺、こんなに愛されてたんだな、なんて思う。
WZ「昨日、大切なものに出会ったんだ」
SG「ちょっ、やっぱり!僕の知らないところで新しい彼女ですか!?」
WZ「あはは、違うよ。友達?って言ったらいいのかな?」
SG「…友達にしては随分幸せそうに見えますけど?」
疑いの目で見るスングァンだけど
俺、そんなに「幸せ」な顔してるのか。
まだ、新しい恋愛をしようとは到底考えられないし
今は、アイツらで十分かな…なんてな。
235人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょーやま。 | 作成日時:2021年9月17日 23時