これが。 ページ12
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朝が来た。
時刻は6:30。
まだ眠っている3人はそのままに、俺はカーテンを開けた。
途端、眩しすぎるほどの光が目に飛び込んでくる。
WZ「これが、朝か」
昨日、俺が捨てようとした朝。
来るはずのなかった朝。
思ってもみなかった心地良い朝。
WN「おはよう」
WZ「ウォヌ、早起きだな」
WN「ジフンもね」
ヘンテコな方向に曲がった前髪が、らしくないなぁとウォヌの頭を見ていると
「恥ずかしい」と言ってウォヌは両手で髪の毛を隠した。
HS「…んん、眠い…」
JN「ふわぁぁ〜よく寝た〜」
WN「おはよう、2人とも」
ウォヌの言葉に続けて「おはよう」と小さく言う2人。
どうやら「おはよう」の意味をわかっていないみたいだ。
JN「ねぇスニョン、おはようってなに?」
HS「俺もわかんねぇ…」
JN「わかんないけど、おはようって美味しそうだね!」
意味のわからないジュンの天然発言は俺を笑わせてくれる。
ウォヌもジュンの言葉に必死に笑いをこらえているようだ。
HS「ジフン、服貸して〜」
WZ「どーぞ、ご勝手に」
「貸して」と言いながら勝手にクローゼットを開けるスニョンには、もうツッコミを入れる気力もない。
スニョンを見てジュンやウォヌも一緒になって俺の服を漁っている。
あぁ、もう。クローゼットの中がぐちゃぐちゃだ…。
HS「俺これ着る!」
JN「僕はこれにしようかな」
WN「じゃあ俺はこれで」
3人はテキトーに見つけたパーカーやら何やらを引っ張り出して着替えた。
が、しかし。
HS「なんかちっちゃいんだけど!」
JN「僕もキツくてダメだ〜」
WN「俺はそもそも入りそうにない」
………。
WZ「………うるせぇ、一生裸でいろ」
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作者名:しょーやま。 | 作成日時:2021年9月17日 23時