おいお前ら最高かよ。 ページ13
裕「わぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺は叫んだ。腰を抜かしながら。
菊「なんだこの人。」
後輩にボソっと呟かれる。
菊「なんで倒れてんすか？」
裕「そんなんお前が中島くんのことバックハグしてるからだよ。」
菊「はぁ…」
廊下を曲がったその先には、菊池くんが中島くんをバックハグして一緒に歩いている姿が。
健「別にこれバックハグじゃないですよ。じゃれあってるだけっていうか」
裕「そのじゃれあいが俺は大好物なんだよ。(真顔)」
菊「そうなんすね〜。そんなん、やぶひかでも見てりゃいいじゃないすか。」
裕「え！なんで菊池くん、やぶひかを知っているんだ！」
菊「そんなん、あなたがずっと言ってるからでしょ？…そろそろ体育で着替えないといけないんで行
きますね。」
裕「あ、いってらっしゃいませ〜」
そういい、両手でバイバイをした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
二年生の授業が始まった。…始まるはずだった。
涼「なんで高木先生は来ないんでしょうかねぇ」
侑「忘れてんじゃない？」
裕「呼びに行く？」
有「めんどいし、サボれんならサボりたいよなぁ」
高木先生が教室に来ない。
授業が始まらない。
裕「どうしよねぇ」
ガラガラ
すると、教室の扉が開いた。
高「セーフ！」
伊「アウトです。」
10分遅れで先生が教室に入ってきた。
高「今日、授業はなしって言いに来ないといけないのに、それすら忘れちゃった！」
え？
有「授業ないんですか？」
高「うん！範囲、全部終わってるからさ！」
サラっと、「範囲全部終わってる」っていうけどさ、テストまで1か月とか余裕で空いてるんだよね。
高木先生の授業は、わかりやすい＆早く進むから、こんなことはしょっちゅう。
高「お昼までずっと自由にしてて〜。じゃあ、」
そういって、教室を出て行った。
有「っしゃぁぁぁぁぁ！遊ぶぞぉぉぉぉぉぉ！」
大ちゃんは颯爽といのちゃんと一緒にトランプやってる(笑)
裕「よし、ラッキー」
それを横目に、俺は教室をあとにした。
高木先生いわく、『学校でなきゃ安全だから自由にしてていいよ〜』って言ってたから、先生たちの観察に行くことにした。
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作者名：ひんにか | 作成日時：2022年3月19日 13時
