Precious Family

元気印の熱 ページ5

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side 慧





「大貴、どこがしんどい？」

大「…慧にぃ…」



久しぶりの体調不良で不安なんだろうな。

なんか幼い感じがする。




「苦しくない？ちょっとお顔見せてな」


出来るだけ優しく、
涼介を扱うように話しかける。



「ちょっとごめんよー…っと、
あら顔真っ赤だねー、辛いでしょ？」



今まで布団に潜っていたのも重なってか、
大貴の顔はりんごのように赤くなっている。



「痛いところある？」

大「…ぁたま」

「そっか、そっか…。
頭痛いかー、しんどいな」

大「…いっちゃやだよ？」

「んー？
行かないから少し目瞑ろうか」

大「…ん」



大人しく目を瞑った大貴の頭を優しく撫でる。



早く良くなるといいな。

大貴が寝込んでると調子狂っちゃうよ。

我が家の元気印だからさ。




暫く頭を撫で続けると眠れたみたい。

さ、宏にぃに看病セット持ってきてもらおうかな。

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