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episode4 ページ4

あれから1週間
バサッと傘が開く音がした

『伊野尾ちゃ…え?』
「何?」
『どこ行くの?』

伊野尾ちゃんは静かに一つの紙を出してきた

『…え?薮ちゃんからの伝言?』
「そうだけど」
『伊野尾。BESTで◯◯町で待ってます…?』
「何すんのか知らないけど」
『ちょっと待って!俺も行く』

しばらくシンとした空気が流れた

「は?」
『いや…だから俺も』
「なんで?」
『危ないじゃん!まずまずホントに薮ちゃんからか分かんないし』
「そりゃそうかもしれないけど」

伊野尾ちゃんの厄介なところ
冷静で自分の危険を察知してない

『俺が車出すから。車で待ってるから』
「…わかった」

少々嫌そうな顔をして認めてくれた

『ホントに心配なんだから。通信機持って行こう』
「持ったから行こう?」
『よし。じゃあ行こうか』
そう言って俺たちは家を出た

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作者名: | 作成日時:2022年11月5日 11時

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