ピンクレモネード。2《 iw × sk 》

Episode : 055 ページ5

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目黒とのそんなこんながあり、かなり燃えている俺はどんどんA組の奴らを当てていく。しかし、A組も目黒がめちゃくちゃ半端なく、あっちもあっちでC組の奴らをどんどん当てていき気がつけば、3対3と互角。しかも、残ってるメンバーが。




sk「うおおおおっ?!」

sk「こっち来んな！」

sk「ぎゃぁぁあっ！」

kj「......佐久間くん、大丈夫なんかな」

iw「大丈夫じゃなさそうだな」




ボールをパスされても受け取ることさえままならない佐久間だが、完全に運だけでコート内を逃げ切っている。できるだけ俺が前に出てボールを取るようにはしているが、予想以上に佐久間が動き回るもんだから守ってんだかよくわかんない感じになっている。とにかく、俺と康二が当たったら確実に負けるこの状況を打破するには、なるべく早く目黒を当てなければならないのだが。




mm「......負けませんからね？」

kj「ひぃっ......めめ、おっかない！」




バンバン勢いよく飛んでくる目黒のボールを必死に避ける。下手に取って俺が当たったら余計ピンチだ。しかし、目黒が勢い良く投げたボールは真っ直ぐ佐久間に向かって飛んで行った。



iw「あぶなっ...」

kj「佐久間くん！」

sk「へ？わぁぁっ？！」



息を整えていた佐久間の目の前に慌てて飛び込んだ。ボールを取り損ねてしまったものの、佐久間に当たることはなかった。アウトの笛の音が鳴り響き外野に出ようとしたら、クイッとジャージの裾を引っ張られたので後ろを振り返った。



sk「......岩本くん、ありがと」

iw「おう」




必然的な上目遣いで、怖かったのかちょっと潤んだ瞳。

ピンクの髪から覗くその顔があんまりにも可愛くて、気がついたら、スっと佐久間の頭をぽんっと撫でていた。そしたら、首筋まで真っ赤にさせた。


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