皇輝くんはキューピット！《 少年忍者 》

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湧「あぁ見えても、颯太って頭良いんだよ？」

皇「......そ、そんな感じ、します！」

湧「あははっ！めっちゃ無理してんじゃん！」




あの後、湧くんの采配であっという間に掃除を終えた俺らは、ジャンケンで負けた内村くんにゴミ出しをしてもらってる間2人で話していた。

俺は、ちょっと踏み込んだことを聞いてみようと湧くんに話し掛ける。




皇「湧くんにとって、内村くんってどんな人なの？」

湧「んー......颯太は手のかかる弟かな」

皇「えっ......弟？」

湧「年下だしねぇ」

皇「えと、そのっ...れ、恋愛的な、のは...？」



さすがにストレート過ぎたか、と思ってると湧くんは腹抱えて笑い出した。しばらくしてようやく笑いがおさまると、湧くんは「誰から聞いたの、そんなこと」と言った。



皇「いや、な、なんとなく？」

湧「まぁ皇輝くん、そういうの面白がるタイプじゃなさそうだし......うん、好きだよ」

皇「えっ?!」

湧「でもね、俺、颯太の夢の邪魔したくないからさ。このままで居たいから、別にいいんだ」




そう言った湧くんは、とても清々しい笑顔を浮かべていて、俺はなんで、と聞こうとしたけど聞けなかった。そうこうしている間に、内村くんが戻ってきたから俺は理由を聞けずに皆が待つ"にこにこ"とやらへと向かうこととなった。






......というか、"にこにこ"って、なに？



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