皇輝くんはキューピット！《 少年忍者 》

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青「えと、クラス委員長の青木滉平です。なにか分からないことがあったら、まぁ僕でもいいし...皆優しいから、誰にでも気軽に聞いてね？」

皇「えっ、はいっ...！」



ふわっという雰囲気の青木くん。さりげなく耳かけをした仕草に思わずどぎまぎしてしまう。癒し、という言葉が良く似合う。すると突然肩を組まれた。驚くとめちゃくちゃデカい声が響き渡る。



湧「ちょっとちょっと皇輝くん？早速うちのマドンナにトキメいちゃってますかぁ〜?!」

安「出た、湧のダル絡み」

深「湧くん、初対面の人にそれはきついっす」

平「まぁ青木が可愛いのは仕方ないよねぇ」

内「湧〜やれやれ〜」




めちゃくちゃ笑顔で話し掛けてくれる湧くんだけど、チラッと内村くんを見ると、なぜか平塚くんをガッチリホールドしていた。

あれ、おかしいな...俺は2人のキューピットのはずなのに...。すると、平塚くんが「俺自販行くー」と立ち上がると内村くんはそのまま平塚くんに引っ付いたまま歩いて行ってしまった。その後を「俺も」と静かに安嶋くんが追いかけた。すると、深田くんが「なんかぁ」と口を開く。



深「最近のうっちーくん、平塚くんばっかっすね」

湧「まぁ颯太はくっつきたがりだからなぁ」

青「小さい頃は湧の後ろばっかついてたのにね」

湧「そうなのよ！なんだかんだ寂しいのよ?!」

青「......湧って、すぐそう誤魔化すんだから」

湧「はい？なんのこと？」

皇「......っ！俺も飲み物買ってくる！」

深「えっ...?!皇輝くん?!場所分かるんすか?!」




青木くんの言葉にピンときた俺は、すぐさま内村くんの方がどうなのか気になり、思わず走り出す。

案の定迷子になった俺を、追いかけてきてくれた深田くんが自動販売機まで連れて行ってくれた。


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