皇輝くんはキューピット！《 少年忍者 》

＊ ページ48

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__________......ｼﾞﾘﾘﾘﾘｯ...ｼﾞﾘﾘﾘﾘｯ...







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「母さん、おはよう」

「おはよう。悪いんだけど、星輝起こしてくれない？」

「はーい」




朝の目覚めはいい方だ。僕は降りてきたばかりの階段を登って、隣の部屋で寝ている弟のドアを開ける。




「ちょっと星輝、遅れるから起きて」

「......んー」

「起きないなら雷鳴っても知らないよ？」

「なんで?!酷くね?!」



そう言うと、バッと起き上がる。起こすのに見事に成功した俺はご機嫌でリビングへと降りていく。

制服に着替えて、朝食を食べたらそろそろいい時間。俺は「いってきます」と言ってから玄関を出て、自転車に跨った。






「......それにしても、いい街だなぁ」







交通事故に遭ったらしい俺は、最近目が覚めて新しい学校にようやく慣れ始めたところ。

だけど、不思議と初めての学校に戸惑うことなくて、むしろしっくり来たんだよね。まるで、昔からいたような、知っていたかのような感覚。

転校生の僕を皆はまるで、前から仲良しだったかのように接してくれる。

居心地の良さを感じる、なんとなく懐かしい感じは......なんでなんだろう？




深「皇輝くん！おはよーございます！」

皇「みんな！おはよう！」

瀧「あれ？星輝くんは？」

皇「遅いから置いてきたよ」

星「皇輝待ってよー！」

黒「お！きたきた！おっせーよ！」

海「......てか結構時間ヤバい！」

悠「よーし、急ぐぞ！」



自転車通学チームで、一気に加速して学校へと向かう。

なんだか青春らしいこの風景に、心がどきどきしている。


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