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あの後、2人で何事もなかったかのように教室へと戻り内村くんは当たり前のように湧くんのところへと向かった。

俺は、2人の姿を見つめながら先程の内村くんの話を思い返していた。














__________湧の酒屋の経営、手伝いたくて。


__________ちゃんと経営学んで、力つけたいんすよ。


__________俺、湧とずっと一緒に居たいですから。











「......はぁ...」




思わず溜息が零れ、机に突っ伏す。テンションガタ落ちのまま放課後まで迎えてしまった俺のところに、安嶋くんと平塚くんがやってきた。



安「皇輝くん、今日どうしたの?」

平「うっちーとなんか話してきたんでしょ?」

皇「......内村くんが、想像よりも大人だったから落ち込んでるんです...」



おかしいなぁ......ちゃんとキューピットする方法とか心理とか学んできたはずなのにな。そう思っていると平塚くんは「そんなことないと思うよ」と笑った。



平「うっちー、素直だからさ。皇輝くんがどんな話してきたのか分からないけど、こうした方がいいよっていうのは結構あっさりそうかもってなるタイプだから」

安「案外ね、影響されやすいところもあるからね」

皇「......でも、」

深「あれ?!うっちーくんと湧くん、先帰るんすか?!」



落ち込む俺の耳に届いた深田くんの声に、思わずバッと顔を上げるともう帰りの支度をした2人が教室から出るところだった。



湧「おう!颯太が2人で帰りたいって言うから笑」

内「たまにはいいだろー?」

深「そうなんすね!じゃあまた明日!」

湧「おう、みんなもまたなー!」




にこやかに手を振った湧くんの後ろにいる内村くんと目が合った。すると、彼は俺に向かって親指を立てた。

その行動に、俺は、なんとなくだけど感じ取った。



平「......っ?!え、皇輝くん?!」

皇「追いかける!」

安「え?ちょ、面白そう!俺も行く!」

深「えー?!なんすか、なんすか?!」




慌てて鞄を掴んで、俺は2人の後を追いかけた。

どうか、どうか2人が幸せになれますようにと強く願いながら。


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リノ - 分かりました!例えば私の大好きなセブチとかですかね!ご存知なければスマホで調べてみてくださいね!! (2020年9月13日 21時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - リノさん» リノ様、コメントありがとうございます!私個人はジャニーズ専門で韓国はあまり...リノさんはお好きなんですか??おすすめとかあれば教えて頂きたいです^^* (2020年9月13日 18時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
リノ - あ、無理してお答えしなくて大丈夫ですよ! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
リノ - うん!レンタル彼氏も良いし、この作品もすごく好きです!!ちなみに時雨さんは、韓国のアイドル男子はお好きですか? (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2020年8月30日 17時

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