皇輝くんはキューピット！《 少年忍者 》

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学校に馴染んで、早くも1週間があっという間に過ぎてしまった。

それで川崎皇輝、行動に移すことにしました！



皇「内村くん！ちょっと話あるから来て！」

内「えー？わー、皇輝くん待ってー」



湧くんのこの前の話を聞いたら、内村くんを後押しした方が良いと判断し、俺は彼の腕を引いて2人きりになれる場所を探した。

内村くんは何も知らずに「どこまで行くのー？」「こーきーくーん？」など、呑気なものだ。ようやく渡り廊下まで来て、誰もいないことを確認してから俺はすぐさま本題へと入る。



皇「内村くんさ、湧くんとの事なんだけど...このままでいいの？」

内「えっ?!ちょ、きゅ、急になんだよ〜」

皇「ほ、他の誰にでも取られたらどうするつもりなの?!」

内「......いや、それは...」



急に口篭りだした内村くんを見て、普段のおちゃらけたうるさい彼とは裏腹なしおらしさを纏う。なんだか身長高いのに子犬のような愛らしさ...くっ...怯むな、皇輝！これは俺の使命だと言い聞かせ、拍車を掛ける。



皇「内村くんは、大学行ったらこっち帰ってこないの？」

内「え？」

皇「その間に、湧くんもいい人見つけちゃったらどうするの？やっぱり言葉にしないとわかんない事だって」

内「ちょ、ちょっと待って皇輝くん......えと、そもそもさ、俺が大学行こうと決めた理由があって...」

皇「......え？」



その後、内村くんから聞いた大学を目指した理由がそれはそれはグッとくるものがあって、俺は、今まで焦っていた自分の愚かさを身に染みて、なんだか恥ずかしくなった。


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