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今は営業時間のはずなのに珍しく"CLOSE"と掛けられた扉はきっと、雄也の優しさ。
それと同時にここにいると教えてくれているような気がして、なかなか目の前のドアを開けることができない。
結局、目の前にしてしまうと怖くなってしまう。だから今まで素直になれなかった。
__________そんな俺は、ちゃんと言うことができるのだろうか...？
なんて思っていたら、突然扉が開いた。驚いて1歩後ろに下がろうとした思いとは反対に、誰かに背中を押されて中へと飛び込んでしまった。
きっと勢いが良かったのに衝撃が少ないのは、目の前にいる人が受け止めてくれたから。
「...ひかる？大丈夫？」
「ごめ...やぶこそ...」
「俺はいいよ、ひかるに怪我がなければ」
そう言ってわらってくれているのに、薮の目は真っ赤だった。
なんで、どうして薮は泣いてるの？
聞きたいのに、声が上手く出てこない。そんな俺に、薮は視線を逸らした。そして、この前みたいなさりげなさを装いながら俺に言うんだ。
「...伊野尾くん、どうしたの？一緒にいたんじゃ」
「違う、違うっ...あのね、やぶ」
「なにが？だってひかる、伊野尾くんのこと」
「絡まれてたの、助けてくれただけで、俺は」
「ひかる、いいんだよ。良かったじゃん、これで」
「__________俺の話を聞けっ！このばかっ！」
薮の襟元を両手で掴んで、グッと自分との距離を縮めた。
勢いをつけすぎてお互いの鼻がぶつかってしまったが、今はそんな痛みよりも、勘違いされるこの胸の痛みの方が何倍も大きいから。
...お願い、やぶ。
俺には、やぶだけなの。
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翠恋(プロフ) - Chacoさん» Chacoさま、コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです、ぜひご覧になってくださいね^^*これからもよろしくお願いします (2018年3月3日 9時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
Chaco(プロフ) - とてもキュンキュンしました！何回でも読みたいです！！ (2018年3月3日 7時) (レス) id: d8ed39b58e (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - やぶひか愛ingさん» コメントありがとうございます！なるべく更新できるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年3月4日 20時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
やぶひか愛ing(プロフ) - 初めまして！めっちゃ面白いです。大量更新してほしいくらいです(笑) (2017年3月4日 11時) (レス) id: 637db538e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨
| 作成日時：2017年2月15日 8時
