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「…はは、かっこ悪いよね?勝手に自惚れて失恋してんだから」
「だいちゃんは、それだけ真剣に薮さんのこと好きだったってことだよ」
古本屋のカウンターに並ぶ2人
お客はガラガラ
店内には俺とだいちゃんしかいなくて、道行く人は古本屋に見向きもしない
好きな人と2人きりだという本来ならばこの上ないくらい嬉しい限りなのに
どうも心から喜べないのは、きっと
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__________気づくわけ、ないじゃんね
今隣で、俺が失恋していることに
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横で涙ぐみながらも、自虐的に笑うだいちゃんは、なんだか彼らしくなくて
俺の中で、モヤモヤした気持ちが支配する
…俺のことを好きになってくれたなら、そんな顔させないのに
だけど気の小さい俺は、そんなこと言えなくて
「…可能性が、あるならさ」
「ん?」
「振り向かせてみれば?だいちゃんは、すごく魅力的な人だから」
「でも…」
「俺が、応援する!だからさ」
諦めるのは、まだ早いよ?
そう言う俺に、「ありがと、頑張るね」なんて大きな笑顔を浮かべる君は
絶対俺に振り向かないって、そう知らされたような気がした
自分で引き金をひいた銃のように
俺の心を、痛みが鋭く突き抜けた
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友也(プロフ) - やぶひかがどうなったのか気になります (2016年9月10日 0時) (レス) id: ebf6d55bf9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 碧翠さん» わぁぁぁ!ありがとうございます!そんな事言っていただけるなんて…!まだまだ未熟者ですが、頑張ります(><) (2016年6月25日 8時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
碧翠(プロフ) - 元ぶるーみすとの碧翠です!公開待ってました〜(≧▽≦)時雨さんの文才はもう、神レベルで頭が上がりません…(笑)これからもドキドキしながら読ませてもらいます!更新頑張って下さいね(●^o^●) (2016年6月24日 23時) (レス) id: 74464d48e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年6月22日 9時