絶対宣言！《 in × ar 》

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「いらっしゃいま…あっ…」



「よ、この前はどーも」



「い、いえっ…」






なんとも気まずい雰囲気が流れる中、だいちゃんはいくつかの本を抱えて棚に戻す作業を始めた

俺は並べられた古本をゆっくりと見ながら、歩いていく



少しずつ、少しずつ距離を縮めながら





そして、本を並べるだいちゃんの後ろの棚の前まで来た時






「__________だいちゃんにさ、お願いがあって」



「…え？」



「俺の気持ち知ってもさ…できれば、今まで通り友だちでいてほしいんだけど」



「俺、で…いいの？」



「それ、告白した時に聞きたかったなぁ笑」





そう言って笑って振り返ると、なぜか泣きそうな顔をしていただいちゃん

大きな瞳を潤ませて、唇を噛み締める

本当は今すぐ抱きしめて、その唇に触れてみたい

けど、そんなのは俺に許されてないから






__________だから、せめて


努力していく時間を、俺にくれないだろうか




今までどおりの友だちからやり直して、今度は、本気で君に向き合いたいんだ

そして、いつか、いつの日にか

俺の気持ちに振り向いてくれますようにって

少しでも、だいちゃんの瞳に、心に俺がいることができますようにって




ごめんね、今さら

だけど今までどおり、だいちゃんのことも応援するからね





そう俺が決意を固め、気まずかった雰囲気が少しだけ和らぎはじめた時









__________ザァァッ...









一瞬だけ、強く吹いた風に


ゆっくりと、目を向けた




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