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翌日の金曜日。
今日は朝からなんだかツイてなかった
階段で転ぶし、教科書も忘れるし、
お気に入りのキーホルダーなくすし、なんだかツイていない
今朝の天気予報を見忘れたせいで、雨が降ることも知らなくて
「…傘、持ってくれば良かった」
折りたたみの傘も忘れてしまったのに、外はかなりの雨
少し落ち着くのを図書室で待っていたが、一向に止みそうにない
仕方なく図書室を出て、昇降口へと向かった
走って帰ってすぐにお風呂入れば大丈夫、という結論に至った私の目の前に
「よぉ…今、帰り？」
「八乙女くん！」
クラスが違うせいか、あまり顔を合わせることが少なくて
なんだか、久しぶりに感じた
「今帰るとこ？」
「そー…先生の手伝いさせられてたの」
「うわ、お疲れさま笑」
傘をさして歩きだした八乙女くんは、すぐに振り返る
きょとん、とした顔で「傘ないの？」って聞いてきた
「忘れちゃったから、走って帰ろうかと思って」
「ダメだよ！そんじゃ風邪引いちゃうじゃん！」
ほら、と差し出された1本の傘
八乙女くんは私の方に傘を押しつけてくるけど、どこをどう探してみてももうひとつ傘は出てきそうにない
「…え？八乙女くんは？」
「俺が走って帰るからいい。Aちゃん風邪引いたら、俺が困る」
「ちょっ…ちょっと待って！」
雨の中駆け出した彼の腕を掴む
慌てて振り返った八乙女くんの頬が、一気に赤く染まる
__________ドキン、ドキン...
お互いに少し濡れ始めた頃、ようやく唇が動いた
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「…いっしょに、かえろ？」
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たったそれだけの言葉を吐き出すのに、こんなに勇気がいるなんて、
知らなかったよ
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翠恋(プロフ) - 刈り上げ1号LOVEさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！なにとぞよろしくお願いします！ (2017年12月17日 21時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
刈り上げ1号LOVE(プロフ) - 翠恋さん» ずっと応援し続けますね！ (2017年12月17日 9時) (レス) id: 6e74f1d16b (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 刈り上げ1号LOVEさん» 刈り上げ1号LOVEさま、コメントありがとうございます！そんなお言葉を頂けるなんて......！ありがとうございます！この言葉を励みにこれからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いします (2017年12月16日 17時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
刈り上げ1号LOVE(プロフ) - これを以前読まさせて頂いた時素晴らしい小説だなぁと思いました。全員が全員ちゃんと活躍していてこの小説に出会えたことに感謝しています。 (2017年12月16日 0時) (レス) id: 6e74f1d16b (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - はるちさん» コメントありがとうございます！私は実は社会人です…:(；ﾞﾟ'ωﾟ'): (2016年5月31日 7時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨
| 作成日時：2016年5月29日 19時
