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どうしても、この学園で『華』に選ばれたかった理由はたったひとつ。
そのためならとも努力を惜しむことなく、出来ることはなんでもやった。
「......きゃぁぁあっ!カッコイイ!」
黄色い歓声が上がる。ハッとして声のする方向を向けば、そこには一際輝く一軍がいる。まるでそこだけ別次元みたいな、輝くオーラを放つ。その中で最も注目を集めながら先頭を歩く人こそ、私がここまで来て『華』にまでなりたかった理由。
「海琉様ぁ!」
「今日もカッコイイですー!」
「永遠の顔!!」
田村海琉。私と同じ1年で高等部1年の『学園の顔』。
彼は初等部の頃から人気を博して、中等部1年からある『学園の顔と華』制度で唯一この学年の『顔』として君臨し続けている。そんな彼と並ぶため......私は、ここまでやってきたのだ。
『......やっと、会えた...!』
期待とときめき。胸いっぱいの学園生活がスタートした。
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作者名:時雨 | 作成日時:2022年11月19日 10時