華になる！《 Kairu.Tamura 》 (ページ19)

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「Aちゃんどんなのが好き？あ、このフリル多いのも似合いそうだよね！めっちゃ可愛い〜！」

『あ、確かに、可愛いですね！』

青木先輩が用意してくれた華やかなドレスが載ったカタログを2人で見ながら、あーだこーだ話をしている。クッキー食べてミルクティー飲んで、めちゃくちゃ女子会みたいな雰囲気......青木先輩って、すごく可愛らしい。

「あ、でも海琉は多分こっちの淡い色のが好きかなぁ」

『ど、どれですか?!』

思わず食い気味に返事をしてしまって、はしたなかったかな...と心配していると、青木先輩はふふっと楽しそうに笑う。

「海琉のこと、好きなんだねぇ！Aちゃん。分かるよ、好きな人に可愛いって思われたいもんね」

『や、その...好き、なんて、恐れ多くて...』

「そんなことないよ！......あ、でもカマキリ捕まえてたのはびっくりしちゃったけど」

『......え？あ、青木先輩？』

青木先輩から出た言葉に、ヒヤリと背筋が凍る。そっと表情を見ると、青木先輩はニコニコ微笑む。一瞬、尚大が言ったんだと疑った。

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