華になる！《 Kairu.Tamura 》 (ページ40)

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どうやって帰ってきたのかも分からないくらい、どんよりと沈んだ気持ちが戻ることはなくて学校を休んだ。体調不良ということにして。

せっかく入れたのにって思う気持ちもあるけど、それでも周りの反応とかが気になって怖くて......前に踏み出せずにいた。

1週間ほど休んで逃げてるだけなら、このまま辞めてしまった方が...なんて考えが過ぎった頃。来客を告げるインターホンが鳴った。こんな朝から誰だろうと思っていたら、母が慌ててドアを開けた。

「起きなさい！A！」

『なに...？私、体調悪いから』

「田村くんって子が迎えに来たって言ってるわよ！」

『......海琉くん?!』

母の口から出た名前に飛び起きた私は、慌てて近くにあったブランケットだけ羽織ると階段を下りる。玄関に行けば、眩しいくらいの笑顔で海琉くんが立っていた。

『なん、で...海琉くんが...?!』

「おはよう、Aさん。......あのね、話したいことがあったから迎えに来たんだ。

__________だから、学校、一緒に行こう？」

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