ロマンスが降り注ぐ。《 Koki.Kuroda 》 (ページ10)

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「ぎゃはははは！黒ちゃん、マジどんまい！バカウケる！」

「えっと、Aさんだっけ？マジそんじゃ意味ないのよ笑」

「あーもうお前らうるさい！大丈夫、前が嫌とかじゃないから」

『そう...なの？』

なんだ違ったか、と急に恥ずかしくなってかかわらないようにしようと俯いたら「あ、でも」と黒田くんの声がした。

「前の席じゃ授業中漫画読めねーわ」

「読むんじゃねーよ」

『ふふっ......あ、ご、ごめん、なさい』

黒田くんの発言に檜山くんが的確すぎるツッコミを入れたので、思わず笑ってしまった。慌てて口を両手で隠して黒田くんたちを見たら、なぜかじっとこっちを見つめる。調子乗っちゃった...と反省していたら、渉くんが瞳をキラキラさせる。

「......かっわいい〜！ね！もう1回笑ってよ！」

『かわっ...?!む、無理です！！』

「めっちゃ良かったよね？俺ももう1回みたいなぁ」

『あの、えっ...その、』

陽キャのノリなんてわかんないよ...！渉くんと檜山くんがジリジリ詰め寄ってくる中「はいはい」と黒田くんが間に入る。

「ワタも檜山もダルいって。Aさん困ってるやん」

「あれ？黒ちゃん今日はノリ悪いじゃん」

「女の子困らせないの。ほら、ジュースでも買いに行こうぜ」

「それもそうだな、ごめんね？」

そう言って立ち上がる3人。黒田くん、助けてくれた...とじーん、と感動してたら、くるっと振り向いて彼は微笑む。

「......悪い奴らじゃないのよ、許してね」

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