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#007 ページ7
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翌日。
「よ！持ってきたか？」
『く、く、くろっ...だ、くん』
「はは！なにその呼び方ウケる〜」
昇降口で靴から上履きに履き替えていたら、声を掛けられてびっくりしすぎて名前を噛んだ。そんな私を見てめちゃくちゃ楽しそうに笑う。そして、靴箱に寄りかかりながら微笑む。黒田くんの後ろから「黒ちゃん邪魔」と低めの声がしたと思えば、聞こえていないのか動こうとしない。
「マジお前朝からダルいわ笑」
「ちょっとちょっと！学級委員長がそんな言葉使ったらダメっしょ」
いつも黒田くんが一緒にいる1人、学級委員長の檜山光成くんがいた。ううっ...オーラが眩しい...なんて思っていたら、私に気がつく。
「Aさんおはよう。朝から絡まれて災難だね」
「絡んでねーし。普通に喋ってるだけだし」
「まぁまぁここじゃなんだし、教室まで一緒に行こ？」
『......は、はい』
檜山くんに言われて、教室に3人で並んで歩いていくんだけど......なんで?!なんで私がこの2人に挟まれて真ん中なの?!周りの視線がめちゃくちゃ痛いんですけど...！
「てか檜山ってAさんと話したことあんの？」
「いや初めましてだよね？」
『はい...』
「は！俺なんか昨日から話してるもんね！」
「たいして変わんねーじゃねーか」
普通に会話を続ける2人だけど、本当に謎すぎる...
早く教室に着いて！
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作者名：時雨
| 作成日時：2022年9月19日 19時
