ロマンスが降り注ぐ。《 Koki.Kuroda 》 (ページ40)

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黒田くんと付き合ってから、こんなにも幸せでいいのかなぁなんて思っている。

優しいし、可愛いって言ってくれるし、その上かっこよくて可愛いところもある。こんなにいい人の恋人になれるなんて...私、もうすぐ死んじゃったりしないよね？

「Aちゃん！帰ろ！」

『うん！』

そう言って、迎えに来てくれた黒田くんの隣に並んで歩き出す。初めて話をした頃はガッチガチに緊張していたのが今は嘘みたいに歩けるようになった。

今日は2人で帰る。私が本屋に行きたい話をしたら「俺も行く！そのままどっかデートしてこ！」と言ってくれた。

「今日何買うん？」

『えっとね、この前観た映画の小説版』

「えー?!そんなんも出てるんだ、知らなかった！」

『うん、私も今日知ったんだ』

本屋までの道を、手を繋いで歩く。寄り添い合ってる影がなんかいいなぁ、と思っていたら、黒田くんは顔を覗き込んでくる。

「にやにやしてどうしたの？」

『えっ...?!』

「くはっ、ごめん冗談」

『ええっ?!......もう〜！』

軽い冗談も言われるようになったことさえ嬉しくて、どんどん増してく好き。

きっと、これから先もどんどん増えていくね。

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