ロマンスが降り注ぐ。《 Koki.Kuroda 》 (ページ24)

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悩みに悩んで、無難な白ニットに花柄のロングスカート。髪も頑張って緩く巻いて、私なりにめっちゃオシャレした。だって、イケメンで陽キャ人気者の黒田くんの隣に歩くって考えたら、なんかオシャレしなくちゃってなったんだよ。

雑誌見て真似してみたけどどうかな...どきどきしながら待ち合わせ場所に行くと、黒田くんはまだ来ていなかった。

今日は、約束していた映画の公開日。どうせなら公開日に観よう！と黒田くんに誘われてあっという間に決まった予定。めっちゃぽんぽんメッセージ返ってくるから、ホントに陽キャだなぁと痛感した。

黒田くんが来たのは時間ジャスト。

彼は私を見つけると、駆け寄ってきてくれた。

「ごめん！待たせて！」

『全然！ちょっと早く着きすぎちゃっただけなので...』

「女の子待たせるとか男がやっちゃだめなんよ。後でなんか奢らせて？よっし！行こう！」

『あ、あっ...はいっ！』

滑らかに話して歩き出す黒田くんに着いていく。爽やかな淡いブルーのニットにダメージジーンズを着こなす姿は、さながらモデルのよう。歩けば、女の子たちがザワついて振り返る中を颯爽と歩いていく。

「......あ。ごめん。早かった？」

『と、とんでもない！大丈夫です！』

「そ？楽しみだねー」

私に笑いかけてくれる黒田くんに、どきどきする鼓動が抑えられないよ。

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