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#023 ページ23
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「黒ちゃーん！帰るよー！」
「おう！じゃあまた連絡するわ！また明日！」
『うん...また、明日』
檜山くんに呼ばれて行った黒田くんが手を振ってくれたから、釣られて手を振り返していた。そしたら、黒田くんはまた嬉しそうに笑ってくれた。しばらくその笑顔が頭から離れなくて、今更ながら重大なことに気がついてしまった。
__________......あれ。もしかして......男1人じゃって言ったってことは......2人で行くって意味だった?!
いつも檜山くんと渉くんがセットでいるもんだから、そこまで全然気にしなかったけど、男の子と2人で出掛けるって...この前の帰り道なんかよりも、ずっとずっと緊張するに決まってる。
どうしよう...！
嬉しさと緊張で、冷静になれずにその日の帰りは学校にスマホ忘れるわ、玄関のドアに頭ぶつけるわで、散々だった。
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作者名：時雨
| 作成日時：2022年9月19日 19時
