今日:11 hit、昨日:31 hit、合計:74,409 hit
小｜中｜大
#020 ページ20
･
その後、普通に話に戻るのかと思っていたら黒田くんは「ていうかさぁ」と言う。
「なんでワタだけ名前呼びなん？ズルくない?!」
『へ......？』
「わはは！ワタ、妬まれてんぞー！」
「は！いーだろ、羨ましいだろ！」
「ウザっ...！」
3人はなんだか盛り上がっているけど、私は冷静に考えていた。別に、呼び方になにか理由があるわけではないから。強いていえば、渉くんのが呼びやすいから。ヴァサイェガくんって、なんか言いづらいんだもん...と考えていたら、黒田くんは「とにかく！」と声を張る。
「ワタだけずるいから、俺の事も名前で呼んで」
『......?!?!む、無理ですっ...！』
「なんでぇ?!」
「わはは！やめときなよ、黒ちゃん！見苦しいって！」
「俺らが呼んでやるからさ？光輝♡」
「やめろやめろ！価値が減る！」
わちゃわちゃ騒ぐ姿に本当に仲良いなぁって思う。しかし、なぜか今日の黒田くんは諦めが悪くって、その後もずっと名前で呼んで欲しいと言われた。ハードル高すぎるよ...！と思っていたら、見兼ねた檜山くんが助け舟を出してくれた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 509人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨
| 作成日時：2022年9月19日 19時
