ロマンスが降り注ぐ。《 Koki.Kuroda 》 (ページ18)

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#018 ページ18

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『わ、渉くんっ...待って......わっ...』

「......なにやってんの？どんくさっ笑」

慌てて追いかけたせいで足がもつれた。転びそうになった私を、背の高い彼は片手で受け止めた。あまりにもスマートな動作に、どきっとした。

『......あっ、ありがと、です。さっきも、助けてくれて、ありがとうございます』

「別に？俺、ああいう女子が嫌いなだけ」

そう言ってニヤニヤする渉くん。「それに」と言葉を続ける。

「ちょっとあの子たち最近黒ちゃんと檜山に付き纏っててウザイねって言ってたとこだったし」

『え？そうだったの...？』

「うん。キャーキャー言いながら話しかけにくんの、マジでめんどくさい」

『......渉くんって、口悪いの意外...』

「マジで？あー、じゃあイメージ壊しちゃったね、ごめんねぇ」

そうおどけながら「こういうイメージだった？」なんてわざとカッコつけて見せる渉くんに思わず笑ってしまった。そしたら今度は「笑いすぎ」なんて言われるしで、めちゃくちゃ楽しい。

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