ヒミツ。《 nb × sk 》

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？『ちょっとアンタ！電話くらいすぐに出なさいよ！』

sk「ひっ...！す、すみません！今後気をつけますので...」

？『......てのは冗談よ♡うふ、さくちゃんかぁいんだから』



少しオネェ口調のこの人は漫画の担当者さんの深澤辰哉さん。この人が目をつけた人は必ず売れるって言われてるらしい。確かにバリバリ仕事できる人みたいで、おふざけと真面目なアドバイスのバランスがいい。顔もイケメンだし。

ちなみに新人賞取った時からお世話になってるの。さくちゃんって呼ぶのは、俺のペンネームが『SAKU(サク)』だから。



fk『それより！聞いて！嬉しい話があるの♡』

sk「嬉しい話？」

fk『なんと......さくちゃんの初連載が決まりましたぁ〜！！』

sk「......ほ、本当ですか?!ありがとうございます！」



思わぬ話に、完全に舞い上がった俺は、あべちゃんに漫画類を預かってもらうためにしまったあのダンボールの事をすっかり忘れてしまっていたのだった。

その日、お祝いがてら夕ご飯を深澤さんが奢ってくれるから、と食事に誘われたので、しょうたに予備の鍵を預けた。俺の夕飯はどうすんだなんて理不尽なことを言われたけど、即座に涼太とご飯に行くことになってたので、マジでゆり組バンザイ。今日はいい事づくめだ。


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