ヒミツ。《 nb × sk 》

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来たことなかったお店は、オシャレなイタリアンだった。目黒が事前に予約をしておいてくれたらしく、店内に入ってからもスムーズだった。しかもめちゃくちゃ美味いの！それでいて値段もそこまで高くなくて、正直大学からそんなに離れてないからまた来たいなって思えた。

デザートまで食べて、目黒と大学の話や趣味の話でだいぶ盛り上がった。ほんとに良いやつだよなぁ、と思っていたら、目黒がおもむろに鞄から綺麗にラッピングされた袋を取り出した。



sk「......およ？どうしたの？」

mm「佐久間さん、この前金木犀の香りが好きだって言ってたから、良かったら使ってほしくて」

sk「え?!なんで?!」

mm「たいしたもんじゃないですよ？練り香水です」

sk「練り香水...？」


もらってくれないと困ります、なんて言われたら断りづらくて、お礼を言って受け取る。袋から出してみたら持ち運びやすいサイズの練り香水だったから、素直に嬉しかった。せっかくだし、と少しつけてみるとふわりと手首からいい匂いがした。


mm「......どうです？」

sk「ん......いい匂い、やっぱり落ち着く」

mm「良かった」

sk「俺なんも用意してないや、今度お礼させて？」

mm「......じゃあ、またデートしてください。漫画の参考でいいんで」

sk「？そんなの、俺が助かっちゃうだけだけど...いいの？」

mm「はい、佐久間さんと出掛けるの楽しいんで」



そう言って微笑む目黒を見てると、さぞかし今までこの笑顔でいろんな女の子を落としてきたんだろうにぁ...と勝手に妄想が広がった。


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