第1ステージ#002 ページ8
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その頃、将聖は校舎の見取り図の前にいた。ゲームを普段からよくやる彼は、まずマップから確認しようと思ったからだ。すると、同じく横に並んでいた山井が難しい顔をした。
山井「プールまで持っていくのに、結構距離あるなぁ...」
将聖「見つけた場所にもよるけど、校舎内使うとなると結構限られてくるね」
山井「非常階段とかも把握しといた方が良さそうだね」
将聖「いざとなったら、走るの得意なみっちーに向かってもらって僕たちで鬼を引きつけた方がいいかもね」
山井「とにかく、お宝の前にみんなと合流しよう」
2人はそう話をして、ほかのメンバーと会うべく歩くことにした。その時、ふと将聖はある物が目に入って山井に声を掛けた。将聖の指差したのは消火器で、その横に小さな宝箱のようなものがあった。よく、ゲームであるアイテムか、罠か...開けてみないと分からないが、まだ状況が分からない今は迂闊な行動は避けたいところ。ということで、2人は宝箱をとりあえず保留にしてその場を離れた。そのまま進んでいくと、階段があり上ろうとするとだんだんと話し声が聞こえてきて、2人は駆け上がっていく。
悠仁「これ、どうやって使うんだ？」
海琉「悠仁！もう少し慎重になってよ！」
悠仁「大丈夫！海琉は俺が守るから！」
将聖「悠仁と海琉だ！よかった！」
山井「何揉めてるの？」
海琉「将聖、飛翔！聞いてよ、悠仁がさ...」
悠仁の手には、なにやらボールのようなものが握られていた。目の前にはさっき見たものと同じような宝箱が口を開けていて、やっぱりさっきのはアイテムボックスだったかと少し2人は後悔した。しかし、何に使うのかよく分からないそのボールに、4人はうーん、と悩んだ。
......と、そこで急に腕時計から警告アラームが鳴り響く。
『__________宝を発見しました。鬼の出撃まで、10秒前...9...8...』
将聖「ええー?!嘘でしょ?!」
山井「誰が持ってるか分からないのはやばいな...」
悠仁「とりあえず、どうする?!」
海琉「ほかの5人探すしかないでしょ！急ごう！」
走り出した4人はほかのメンバーの名前を呼ぶ。しかし、ゲームスタートの開始合図の数秒後。
『__________......瀧陽次朗が捕獲されました。プレイヤー、残り8名』
海琉「えっ...?!瀧くん捕まったって、早くない?!」
山井「どういうこと?!」
悠仁「アイツが宝持ってたってこと?!」
将聖「わかんない...どうなってんの？」
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
