第3ステージ#014 ページ50
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バッと次に辺りが明るくなり、眩しさで目が眩みそうになった久保。なんとか腕で影を作りながら目を開けてみると、信じられない光景が広がっていた。
久保「......な、なん、で...まだ、映画館の中じゃないか！！」
終わった、と思って目を開けたのに、先程と変わらない風景が広がっていたのだ。久保は、ほかにどこがないかと必死に頭を回すが、瞬間物凄い爆風と凄まじい衝撃音が響いた。
瀧「......うっ...」
久保「瀧くん！！」
織山『......どいつもこいつも、手間取らせやがって』
皇輝『いやぁ助かったよ！織山パワータイプだもんねぇ！』
黒田『さぁてと......あと、2匹だな？』
解除された織山が、どうやらここで合流したようだった。必死に開けられまいと粘っていた瀧だったが、ゲームマスターによりもらったという特殊能力の前では虚しく、ドア諸共吹き飛ばされ壁に叩きつけられる形となった。久保が駆け寄って瀧の揺するも、応答がない。ただ短く呼吸を苦しそうにするだけ。すると、ガチャッと音がして久保が顔を上げるとなにかが飛んできた。慌てて後ろに飛び退くと、瀧に覆い被さるようにネット広がった。
黒田『くそ！避けられた！』
織山『静かにやらないからだろ』
黒田『あぁ?!誰に口聞いてんだゴラァ！』
皇輝『ちょっとちょっと？今は久保廉でしょ？』
久保「......あ...ああ......」
皇輝のひと言で、3人の視線が向く。恐怖から足に力が入らなくなった久保は、立ち上がれずに後ろに後退るほかなかった。言葉さえ出なくて、どうしようもなくなっていた。だけど、そんな距離なんて物ともしない彼らは、軽々と座席や階段を飛び越えて、久保の目の前に立つ。
そんな、こんなの、どこがイージーモードなんだよ...！
くやしさから唇を噛み締める久保に、川崎皇輝がしゃがんで顔を覗き込む。
皇輝『ゲームセット。残念だったね』
太陽のような温かい笑顔のはずなのに、久保を凍りつかせせるのには十分過ぎた。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
