第3ステージ#011 ページ47
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織山『......ちょっと。拓実になにしてんの？』
山井「織山くん?!」
長瀬「やばっ...！逃げるぞ！」
稲葉「久保！」
久保「えっ?!俺?!」
不機嫌そうな声を出した織山尚大がこちらを見つめていた。7人はすぐさま北川から離れて映画館に向かって走っていく。稲葉が咄嗟に久保に金のメダルを投げ、彼はその場で立ち止まる悠仁に声を掛ける。
悠仁「稲葉先いけよ！」
稲葉「メダルは任せたよ！だから...大丈夫」
織山『......さっき見逃してあげたのになぁ』
稲葉「だって、捕まらなければいいんだよね？」
織山『はぁ？それ、マジで言ってる？』
まっすぐ走ってくる織山に、稲葉は勢い良く駆け出した。悠仁は身を屈めるほかなかったが、火をつけられた織山は稲葉しか見えていないようだった。稲葉は今自分が持てる全速力で走った。通路を駆け抜け、吹き抜けになった広場を抜けようとした瞬間。
織山『っ?!っクソ！』
稲葉「はぁっ...はぁっ...長瀬、ナイス」
長瀬「おうよ！今の俺は無敵だぜ！」
エスカレーターから身を乗り出した流れが、ネットガンで鬼の動きを停止させた。これで現在2人停止。7人残っているから優勢だと、思っていたその時だった。
『__________......鈴木悠仁、田村海琉が捕獲されました。プレイヤー、残り5人』
稲葉「えっ...?!」
長瀬「近くに鬼がいたか...稲葉、戻るぞ！」
稲葉「うん...わっ?!」
長瀬「稲葉！」
思わぬ通知に、驚きの隠せない2人。呼吸を整えた稲葉が急いで戻ろうと駆け出そうとした瞬間、目の前に立ち塞がるように現れたのは、先ほど弟を捕まえてご機嫌な、22人のリーダー。そして、長瀬の背後にも忍び寄る影がひとつ。
皇輝「みっちー、じゃあ今度は俺と鬼ごっこしない？」
長瀬「させるか...！」
黒田『ちょっと待ったー！それ俺が先に見つけたんだよ！』
稲葉「長瀬！後ろ！」
皇輝『人の心配するなんて、みっちーらしいね』
稲葉がピンチだと思った長瀬が、ネットガンを構えようとスコープを覗き込むと、突然聞こえた声。稲葉の声に後ろを振り向けば、すぐ側に黒田光輝がいて、長瀬は避ける事さえも出来なかった。そして、それは稲葉も同様で、2人が4人と合流することは叶わなかった。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
