第2ステージ#014 ページ35
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星輝は、グッとゴンドラに捕まる手に力を入れた。星輝の行動を安嶋はじっと見つめていた。頭の回転も早くて少年忍者随一のアクロバット隊長なら、そんなミスもしないはずだったのに、やはりVRの世界も完璧ではないのだろう。
思い切り、両足で踏み込んだ星輝は、安嶋の乗る下のゴンドラを思い切り蹴ったのだ。激しく揺れるゴンドラに、驚いた安嶋は中でバランスを崩して転げたようだった。その隙に、星輝は掴んでいたゴンドラの上に登り、もう1つのゴンドラに飛び移る。しかし。
安嶋『__________......てめぇ...舐めた真似しやがって、絶対捕まえてやる...！』
深田『ちょいちょいちょい！今のずるくない?!』
湧『はは！じゃあ手加減なしってことで、いいんじゃない?!』
内村『よーし！いっちゃおー！』
星輝「ひぃっ......！」
顔色が変わったのが、この距離からでも分かるほどだった。恐ろしいほどの血鬼を纏った4人の雰囲気がガラリと変わった。勢いよくゴンドラの屋根をぶち抜いて飛び上がった安嶋くんが怖すぎて、星輝は恐ろしさから目の前のゴンドラのドアを必死に開けた。そして、中に滑り込んだ星輝は、ドアを開けられないように必死に握る。そこに、目の前に安嶋の顔が見えた。
安嶋『あーあー？逃げ場ないねぇ？どうすんのー？』
深田『こういうのなんて言うんでしたっけ？』
内村『なんでもよくなーい?!』
湧『さぁてと......誰に捕まえてほしい？選ばしてやるよ』
いつの間にか、周りは4人に囲まれてしまっていた。もう、星輝の頭の中はここを開けられないようにするだけで必死で、手から銀のメダルが足元に落ちたことにも気づいていない。
そして、もう1つ。
恐怖のどん底にいる星輝は、大事なことに気がついていない。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
