第2ステージ#011 ページ32
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悠仁は赤色のゴンドラに乗り込む時、正直、海琉と将聖を2人にするのは不安だった。誰か年上が着くべきだと思ったが、状況的にそうするほかないか、とも考え直した。そして、早々に窓が開くことを確認した悠仁と星輝は万が一を考え、星輝は身体を半分すでに外に出して動けるようにした。そして、悠仁は分かりやすく下のゴンドラのチームに見えるように持ち上げる。
......ハズレだったら、俺はすぐ捕まるけど、仕方ない。
そう思って、観覧車が頂点に近づく直前に宝箱を開けた。そして、中身を確認した瞬間、悠仁は叫ぶ。
悠仁「あー！狐のお面！！星輝！出ろ！」
星輝「えっ...うん！」
スっと星輝は宝を持ったままゴンドラの上に上がった。続けて悠仁が出てくるのかと思ったら、窓の閉まる音がした。星輝は状況が分からないが、とりあえず次のゴンドラから身を乗り出していた海琉に慎重にメダルをパスした。
海琉「星輝くん！大丈夫?!」
星輝「わかんない！でもここから動けない！」
将聖「とにかく次！開けるよ！」
悠仁と星輝の乗っていたゴンドラは煙に包まれていて、しばらくすると腕時計からあのアナウンスが流れた。
『__________鈴木悠仁が捕まりました、プレイヤー、残り5名』
星輝「やっぱりハズレだったか...」
将聖「い、いくよ...！」
海琉「せーの！」
将聖と海琉は2人で勢いよく箱を開けた。中には、狐のお面...ということは。2人は箱を投げ捨て、開けていた窓から外へと出ようとした。海琉が将聖を引っ張りあげようと手を伸ばした瞬間、将聖の姿が消えた。
『__________小田将聖が捕まりました、プレイヤー、残り4名』
海琉「......っ、あっ...」
湧『かーいる？ほら、俺と遊ぼうぜ？』
意地悪な笑顔を浮かべる湧に、海琉は慌ててゴンドラの上に上がる。しかし、開けっ放しの窓から湧は身を乗り出し、海琉の方を見た。
湧『やっばいね、海琉逃げ場ないじゃん！はは！』
海琉「はっ...はっ...こ、来ないで...」
湧『鬼ごっこだからさー？ごめんね？』
そう言って、ゴンドラの上に登ろうと湧が手を伸ばした瞬間、海琉の耳には自分を呼ぶ声がして。
海琉は、無我夢中で声の方にジャンプした。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
