第1ステージ#010 ページ16
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非常階段まで行ってみると、なんとか手を伸ばせばこちらに移れる距離であることが判明した。悠仁に追いついた山井は塀から体を乗り出して腕を伸ばす。
山井「悠仁、俺が落ちないように支えて！」
悠仁「よっしゃ任せろ！」
山井「どさくさに紛れて抱きつかないで！！」
悠仁「違う！支えてるだけ！」
ギャーギャー2人が騒ぐ姿を見て、久保と稲葉は苦笑する。なんというか、いい意味で緊張感のない悠仁にこの時ばかりは感謝した。焦っていた気持ちが少しだけ和らいで、2人は順に非常階段へと移った。すると、下から海琉が叫ぶ。
海琉「大変だよ！さっきの鬼がそろそろ復活する！」
久保「え?!なにそれ！」
将聖「悠仁がアイテム使って5分停止させたんだよ！」
山井「ここからならプールはすぐ近くだから！急ごう！」
4人は一気に階段を駆け下りる。階段を下りきったところでカウントダウンが始まり、0を告げた瞬間に海琉が振り返ると、遠目に鬼が立ち上がるのが見えた。「急いで！」と海琉の掛け声で一斉に走り出す6人。プールへの通路を駆けていくと、入口が見えた。古びているのか鍵はかかっておらず開け放たれているため安心したのも束の間。
将聖「......誰かいる！」
山井「ええ?!待ち伏せってアリ?!」
ゆっくり姿を見せた狐のお面は入口に立ち塞がるように立った。そして、お面をズラすと小さく笑った。まだ鬼の姿を見ていなかった山井･悠仁･海琉･将聖の4人はその姿に驚きを隠せなかった。
悠仁「豊田くんじゃん！なにやってんの?!」
将聖「え、えっ?!どういうこと?!」
稲葉「さっき中でも青木くんがいたんだ...もしかしたら、ゲームに参加させられてるのかもしれない」
海琉「ちょっと待ってよ！ゲームマスターはなにも言ってなかったじゃないか！」
山井「確かに、13人がどこにいるかも、言われなかったけどね」
久保「でも鬼がメンバーだと厄介だよ、檜山くんとか深田とかいたら......」
すると、後ろから気配を感じて振り返ると、正しく今噂していた人物が爽やかな笑顔を纏って立っていた。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
