第1ステージ#008 ページ14
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長瀬「星輝、またあとでな」
星輝「捕まんなよ」
理科室を出る時に、お互いそれだけの会話を交わして反対方向へと走っていく。すぐに後ろに聞こえてきた足音に、振り向くこともせずに加速する。やっぱりさぁ、年下の前ではカッコつけたいじゃん？長瀬はそう心の中で笑って全速力で駆けていく。
運良く、曲がり角を使って身を隠した長瀬を鬼はどうやら見失ったらしく、足音はどんどん離れていく。それでも、心臓が飛び出そうなほど緊張した長瀬はしばらく動けないでいた。少しここでこのまま休憩して、それから稲葉たちを迎えに行こう、と思っていると再び足音が聞こえてきた。
星輝「なんで...?!マジで訳わかんないんだけど！」
長瀬(星輝...?!なんで、別方向に行ったのに...?!)
叫びながら駆けていく星輝のことを庇いたい気持ちもあるが、置いてきた稲葉と久保も心配で、長瀬は動けずにいた。そんな時、星輝の叫び声と共に腕時計から音声が流れた。
『__________川崎星輝が捕獲されました。プレイヤー、残り7名』
長瀬「マジか...ごめん、星輝」
そう謝って、長瀬は久保たちのところに向かおうと周りの様子を窺ってから来た道を戻っていく。......と、前から狐のお面が見えて思わず急ブレーキをかける。すると、その狐の面はなぜか動かない。長瀬が様子を見ていると、そっとお面を外して顔が露わになる。
長瀬「......平塚くん？」
平塚『長瀬じゃん、なにやってんの？』
長瀬「なにって...俺ら、みんなを助けるためにゲームやらされてるんすよ？」
平塚『へぇ、ゲームかぁ。楽しそうだね』
声も話し方も長瀬の知ってる平塚翔馬のままで、彼は混乱した。さっきも青木滉平を見たばかりだし、もしかして13人は鬼として利用されてる...？重大なヒントな気がしたのに、彼はそれを誰にも知らせることが出来なかった。
平塚『長瀬って、いいやつだね』
だって、瞬間肩に手が触れたから。
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翠恋(プロフ) - ななこさん» ななこさま、コメントありがとうございます！頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年11月30日 20時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続きが気になります^_^🥺 (2021年11月29日 22時) (レス) @page17 id: 318396371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年11月23日 22時
