ピンクレモネード。《 iw × sk 》 (ページ34)

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Episode : 034 ページ34

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iw「これ、使えよ」

sk「へ？でも、岩本くんは？」

iw「俺は......大丈夫」

sk「いやいや?!ダメだよ！」

iw「だって、2人で入ったら折り畳みだから小さいだろうし」

折り畳み傘を返そうとする佐久間。だけど、俺的には自分が濡れてもいいから佐久間の役に立ちたい気持ちでいっぱいだった。すると、ちょうど良いところに「あれ?!」と声を掛けられた。

fk「ひっかるー！なにやってんの？」

iw「......ふっか、」

俺が発した言葉に、分かりやすくビクッと肩を揺らした佐久間。顔も強ばってるし、多分、前絡まれたから怖いんだろうな。

俺は、慌てて靴をその場に脱いで廊下に出る。ちょうど靴箱に佐久間が隠れる場所だから、ふっかの位置からは彼は見えない。俺は、靴箱に寄りかかりながらふっかの手元を確認した。

iw「まじナイスタイミング。ふっか一緒に帰ろうぜ」

fk「およよ？別にいーけど」

iw「傘忘れちゃったんだよね」

fk「おまっ...そういうことかよぉ〜じゃあ、ゲーセンコースね」

iw「仕方ねぇなぁ。息抜きで行ってやるよ」

fk「え！マジ?!よっしゃ！」

喜ぶふっかを見ながら、佐久間にそっと手で早く行け、と合図をした。まだ迷っている様子の佐久間だったけど、ぺこりと会釈して俺の傘を使って、雨の中を走って行った。

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