Episode : 029 ページ29
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iw「はぁ......」
kj「照にぃ、大変なことになってるなぁ」
iw「最悪だよ...なんでこうなっちゃったかなぁ」
kj「そんなん、照にぃ悪ないやん」
溜息をつきながら椅子に座ってテーブルに項垂れる俺を、康二はクッションを抱きながら話を聞いてくれている。自室に帰ってきてから、あちこちでこの件の噂があっという間に広がったらしく、心配した康二が来てくれたのだ。
どうやら、俺らを対象に賭け事してる連中も出てきたらしいし。
......正直言って、すげぇ面倒臭いし、完全に俺のせいで巻き込んだよな、これ。
kj「にしても、心配やわぁ」
iw「まぁ、しょうたが結構焦ってる感じあったからな」
kj「そっちちゃうわ」
iw「え?」
kj「照にぃ知らんの?佐久間くんの成績」
そう言って、康二はスマホの画面を俺に見せる。それは、佐久間との会話で、2人で今日のテスト結果がどうだったかの話をしていた。そこの画面に、驚きが隠せなかった。
iw「......え、マジ?しょうたと目黒より下って...」
だからあんなに青ざめた顔してたの?
うーわ。俺マジでなにやっちゃってんのこれ。
kj「もう照にぃ、これはあれしかないわ」
iw「康二、なにか名案あるのか?」
kj「おん!あのな......」
隣に聞こえないように、ひそひそ話をしながら、康二の提案を元に作戦を練った。1人、味方がいるだけでこんなに心強いなんて...本当に、友だちって有難いと感じた。
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作者名:翠恋 | 作成日時:2021年10月24日 0時