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Episode : 015 ページ15






iw「......あの、」

sk「?」





せっかくのチャンス。今なら、話せそう。そう思って口を動かすも、上手く言葉が出てこない。そんな俺を、不思議そうに見つめる佐久間は背が低いから必然的に上目遣いになる訳で、余計どきどきさせる。

あとちょっと。勇気を出せるのなら。
















「佐久間くん!」

















sk「......あ。めめ!えっ...?!ちょ、」

mm「......」

iw「......」



教室にズカズカ入ってきたその長身の彼が佐久間の手を掴む。そのまま、なにも言わないで佐久間を引っ張って行ってしまった。

その時の俺を見る目つきったら、凄かったよ。なんだろ、俺の女に近づくな、みたいな。威嚇の目つき。まぁ目つきの悪さなら負けねーから、思わず睨み返しちゃったんだけど。





iw「......あー。何やってんだよ、俺...」




見ているだけで良かったのに。なにも求めてなかったのに。卒業したらどうせ会わないだろう、関わりなんてないだろう、そう言い聞かせてきたはずなのに。









"......岩本くん、ありがとう"







自分に向けられたあの笑顔を、高めの可愛らしい声を、知ってしまったから

俺の中の好きが、欲張りになってきてしまった。



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作者名:翠恋 | 作成日時:2021年10月24日 0時

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