Episode : 013 ページ13
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kj「ということで!作戦その2!」
iw「いや、放っておいてもらいたいんだけど」
kj「俺がラウール引きつけるから、その間に照にぃが声を掛ける!」
iw「いや、だからさ?康二?」
昼飯を舘さんたちと屋上で食ってクラスに戻ると、瞳を輝かせる康二が待っていた。てかこいつまだ諦めてなかったのね。
iw「いいって。てかいきなり俺みたいなのが話し掛けたら怖がられるだけだし」
......これは、本心だった。
見た目のイカつさは自覚している。初対面の人に怖がられるのなんてしょっちゅうだ。高校の入学式もそうだった。だから、普通にふっかとかが話し掛けてくれたのは、素直に嬉しかったんだよね。
だけど康二は俺の話なんて聞く耳を持つ気はないらしい。
kj「あんまり長いと怪しまれるから、多分持って5分やな」
iw「康二、ちょっと落ち着いて」
kj「なぁなぁラウ!ちょっとお願いあるんやけどええー?」
iw「おまっ...はぁ......」
本当に話し掛けに行った康二に溜息をつく。ラウールも普通に「なに?」って康二のところへ行って2人で教室を出て行った。
......なんて、話し掛ければいい?
せっかく康二がくれたチャンスなのは分かってるんだけど、俺、そんなに話せる方でもないんだよ。
席に座る佐久間を、見つめるしかなかった。
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作者名:翠恋 | 作成日時:2021年10月24日 0時